川崎を去る日が近づいている
なのに引越の荷造りははかどらない・・
がまたろうです。
最近は来られてなかったんですが、朝活の参加者にやすさんという方が来られていたんですよ。日経新聞の会などでのやすさんは記事を熱く語ってくれていて、楽しく議論を交わしていたのを覚えてます。
やすさんは、弁護士活動をするため会社務めを辞めて大阪から東京に移り弁護士活動をなさっています。
左:がまたろう 右:やすさん
そんな、やすさんが今回東京地方裁判所の見学会を開催してくれました。普段、裁判所の中を見る機会はないため見学してきましたよ。裁判所を見学する前にやすさんが裁判所についてのプレゼンをしてくれました。途中そのときの資料も掲載しようと思います。
さあ、裁判所見学のはじまりだ
場所は霞が関。皇居ランに行っているので日比谷付近に行くことは多いのですが、霞が関に行くのは初めてです。皇居からすぐそこなんですが行く用事とかないですからね。
まずは、裁判所の前で記念写真
「東京なのに地方裁判所なんだ」と思ったのですが、
地方裁判所は県庁所在地に必ず1つあり北海道には4つあるため全国で50あるみたいです。
地方裁判所は,全国に50か所あり,その管轄区域は北海道が四つに分かれているほか,各都府県と同じです。地方裁判所に支部が設けられており,その総数は203です。
裁判所 COURTS IN JAPANより
いやー、裁判所系のこと全然覚えてなくて恥ずかしい。みなさん小中学校で習った社会の授業はちゃんと覚えてますか。裁判所の傍聴は社会の復習のチャンスです。
裁判所の外観はこのような感じ。一部しか写せていなくてすみません。
入り口から入ると荷物検査があります。荷物検査は空港で飛行機に乗る時に受ける検査と同等のものと思っていいでしょう。私は預け忘れたWifiとベルトで検査に引っかかってしまいました汗。
開廷表というものに本日行われる裁判のスケジュールが記載されているためどの裁判を傍聴するのか決めます。裁判の種類には3種類ありまして新件、審理、判決に分かれています。
新件:1回目の初公判
審理:2回目以降の公判
判決:判決の言い渡し
今回の裁判所見学では3種類の裁判を見学することができました。
3種類の裁判は以下の順序で傍聴しました。
①新件:覚せい剤所有していて逮捕された被告に対する裁判
②判決:準わいせつの容疑で逮捕され保釈された被告に対する裁判
③審理:オレオレ詐欺系の詐欺容疑で逮捕された被告に対する裁判
法廷の中をのぞいてみよう
まず、法廷の中ってどうなってるのということで図で見てみましょう。
やすさんがプレゼンの時に使っていた資料を使わせていただきました。
弁護人と検察官の場所が入れ替わったり、出入り口の場所が変わるケースはありますが、基本的にはこの配置で裁判が行われるのがほとんどです。
法廷に入って傍聴する時のマナーについても書いておきます。
裁判長の命令や、裁判所職員の指示にはきちんと従うようにしましょう。今回の傍聴では携帯電話が鳴って裁判官に注意されている人がいました。傍聴は気軽にできるのもメリットですが神聖な場所なのでマナーは厳守です。
・注意点
裁判官が入廷するとき、承認が宣誓するときは起立しなければいけませんので、号令がかかったら、きちんと立ち上がりましょう。 もっと身近に!裁判所より
・やってはいけないこと
法廷内では大声を上げたり、他の傍聴者と話したり、大きな音を立てたりするのは審理の妨げとなりますので絶対にやめましょう。また、裁判が始まっていないからといって、傍聴席でお喋りしたりするのもやめましょう。傍聴席についたら、静かに開廷を待ちます。
携帯電話などはマナーモードにするのではなく、確実に電源を切りましょう。また、許可なく撮影や録音のできる機械を法廷内に持ち込むことも禁止されています。 服装は決められていませんので、ラフな恰好でもかまいません。ですが、鉢巻をしたりゼッケンやたすき、腕章の着用などはしてはいけません。常識ある節度のある態度で傍聴しましょう。 もっと身近に!裁判所より
3つの裁判のケースを傍聴してみた
こまかい裁判の経緯などは解説が難しいため気になった点だけまとめてみます。
①新件:覚せい剤所有していて逮捕された被告に対する裁判
このケースについては検察側の捜査資料が出揃っていない、検察官の担当者が変わるなどの理由で裁判官が裁判を進められないため、日程調整がメインになっていました。弁護側は早く裁判を終わらせたいため早めに審査に持ち込めるように日程調整が行われていました。このように検察側、弁護側の日程を合わせることがスムーズに行われずに裁判の期間が長引くことはあるようです。
②判決:準わいせつの容疑で逮捕され保釈された被告に対する裁判
目に止まったのが検察官が女性であること。わいせつなどの裁判については被害者に対するヒアリングは女性の方が聞きやすいということで検察側には女性がつくケースがほとんどだそうです。裁判所が被告人の犯罪行為としてどのような行為を認定したのかも含めて判決するため、判決を言い渡すだけでも時間がかかる場合があります。今回のケースは被告が罪を否定しているため、争いがあると事実認定の理由について長く述べることなりました。そのため30分ほど判決に時間がかかりました。判決を下すのって奥が深い。
③審理:オレオレ詐欺系の詐欺容疑で逮捕された被告に対する裁判
ニュースでもよく取り上げられるオレオレ詐欺系の事件の裁判です。被告は5人でグループによる犯行です。被告の年齢が非常に若いです。二十歳くらいかな。年齢が若いためか傍聴席には家族や友達が傍聴されていました。詐欺は組織的に行われており構造も非常に複雑化しています。被告を間近でみて詐欺が行なわれている現状をひしひしと感じました。
裁判所の法廷で傍聴してみて思うこと
実際に法廷で裁判を見学した時間は2時間もなかったですが、法廷の中の時間の流れは非常にゆっくりに感じました。今回の3件については明らかに罪な犯行がほとんどであり、その犯人が至近距離にいるということで非常に緊張感がありました。裁判官、検察官、弁護人、被告、傍聴者など各自が緊張感を持って法廷の中にいるからこそ異なる世界観に感じたのでしょう。
東京地方裁判所では1日に100件近くの裁判が行われているらしいです。普段何気なく生活しているなかで何かしらの事件が起こり、裁かれている。その現実を把握しておくことは、人は常に法に見られているという意識を持つことにつながると思いました。
相田みつをの「いつでもどこでも」の詩を思い出しました。
法律というものは仏教でいる仏様のような役割を持っている気がしました。
かんのんさまが
みている
ほとけさまが
みている
みんなみている
ちゃんと
みている
誰かに見られているような感覚
これがあることで自らが誤った行動をする時のブレーキになるのではないでしょうか。そう考えさせれた裁判所見学になりました。
最後にやすさんのプロフィールを掲載
やすさんのプロフィール載せておきます。やすさんは学生時代はバスケにのめり込んでいたらしいです。弁護士でスポーツマンってかっこいいですね。
■[所属弁護士]自己紹介(安田弁護士)
I like this music 🙂
“Aphex Twin – Lichen”
ひとことコメント:アンビエントで退屈に感じるかもしれませんが心穏やかになります。
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